猫を家に迎えることが決まったら、事前に準備しておくものがあります。ここでは、初めて猫を飼うための基本的なアイテムを紹介します。
ケージとベット
最初の数日間、猫は新しい環境に慣れるために安心できる場所が必要です。
ケージとフカフカのベッドを用意して、猫にとって安全で居心地の良い場所を提供し、緊張感を和らげてあげましょう。ケージは猫の大きさや頭数に合わせて用意しましょう。子猫のうちは小さなケージで充分ですが、大きくなると手狭になるので、大きめを用意しておくと良いでしょう。
ベッドは猫の好みもあるので、2〜3種類あると、落ち着きやすいです。少しずつ猫が慣れてきたら、家の中を自由に探索するようになります。
猫砂とトイレ
猫用トイレにはオープン型やドーム型、筒形などいろいろな種類があります。猫の性格や好みによってどのタイプが最適か分かるまでは、まず値段が手頃なもので試してみるほうが良いでしょう。
猫は綺麗好きなので、清潔を保てるようにパーツを分解して丸洗いできるようなタイプがいいです。トイレが汚いと排泄を我慢して病気になっちゃうこともあるので、気をつけたいところです。便利な自動トイレもありますが、まずは安いもので様子を見て猫の好みが分かった上で購入を検討してみて下さい。神経質な猫には、自動トイレの稼働音に警戒してしまう子もいるので。
猫砂には大きく分けて5つのタイプがあります。鉱物系、シリカゲル、紙製、木製、おからの5タイプです。天然の砂に近いのが好きなのか、粒が大きめが好きなのか、こちらも猫によって好みがあるので、少しずつ試してみるのが良いでしょう。
フードボウルとフード
キャットフードには、ドライタイプとウェットタイプがあります。ドライタイプで問題なければいいのですが、中には苦手な猫もいるのでそういう時はウェットタイプで対応します。成長過程によって適量があるので、フードのパッケージを見て食事を与えて下さい。年齢や健康状態に合ったキャットフードを選びましょう。
フードボウルは成長に合わせて高さを変えましょう。猫の食べる時の体勢は、口から食道、胃までまっすぐ伸びた状態にするとスムーズに飲み込むことができるので、吐き戻しのリスクが減ります。また、早食いが心配な猫には、1日の食事の量は変えずに回数を増やしてあげたり、フードボウルの底に凹凸があるタイプで食事を与えてみましょう。または転がすとフードが出てくる知育おもちゃで食事を与えるのも一つの手です。
おもちゃ
一緒に遊ぶなら猫じゃらし、釣り竿タイプです。ガサガサと音が鳴る素材は猫ちゃんの狩猟本能を刺激して、飽きにくく長く楽しんでくれます。紐が長いと、遊んでいるうちに噛みちぎったり、足などに巻きついて危険なので、調整して使いましょう。
ひとりあそびをさせたいなら、電動タイプ、据え置きタイプ、ぬいぐるみがあります。電動タイプは音が鳴ったり、動いたり、飼い主の代わりに遊ばせてくれます。据え置きタイプは、ボールが回る回転盤などがあり、壊れにくくオシャレなものもあるのでインテリアとしても最適です。ぬいぐるみはまたたびが入っているものもあり、蹴り蹴りしたり、ギュっとしたり、見てても癒されます。
猫にとっておもちゃは、飼い主とのコミュニケーションのツールであり、運動不足やストレスを解消する効果もあります。いろいろなタイプのおもちゃがあるので、猫の個性に合わせて様々なおもちゃを用意し、毎日の遊びが楽しくて充実したものになるよう心がけましょう。
爪とぎ・爪切り
爪とぎの役割は、古くなった爪の層を剥がして尖った爪を出してあげる事です。ですので、爪とぎしてるから爪を切る必要は無いというわけではなく、両方大事です。
猫の爪は鋭く尖っており、そのままだと室内の壁や家具を傷つけたり、ソファやカーテンに引っ掛かって危険を招くこともあります。尖った爪を切って丸くしてあげる事は、猫にとっても飼い主にとっても大切です。爪切りは定期的に行いましょう。
爪研ぎは猫の本能的な行動ですが、それが家具やカーペットに影響を与えることがあります。爪とぎを用意し、いつでも猫が爪とぎ行動ができる環境にしましょう。
グルーミング用具
猫は頻繁に毛づくろいをします。理由は、体を清潔に保つため、リラックスするため、仲間とのコミュニケーションをとるため、毛玉を防いでノミ対策をするため、など様々な理由があり、とても大事なのです。しかし、毛づくろいと同時に抜け毛をたくさん飲み込んでしまうと毛球症が起きる場合もあります。ブラッシングをして飲み込む毛を減らしてあげましょう。ブラッシングは、猫とのコミュニケーションにもなりますし、血行促進にもなるのでぜひ取り入れてみて下さい。
動物クリニック
猫の健康管理において獣医は欠かせません。自宅周辺の動物クリニックの連絡手段や、場所を把握しておきましょう。最初の数週間以内にクリニックを訪れ、必要な予防接種や健康診断を行いましょう。
また、いざという時のために夜間診療をしている動物病院をチェックしておくことも大事です。地域の動物病院が持ち回りで行っているところもあるので、今月はどこで行っているかを知っておくと、いざという時慌てずに対応できます。
猫との新しい冒険、共に笑顔の毎日を!
新しい家族の一員として猫を迎え入れる準備はできましたか?
ご家族で楽しい未来を想像しながらアイテムを揃えて、猫との快適で幸せな生活を送れるようにしましょう。飼い主として、愛情と責任を持ち、猫との絆を深めながら、共に豊かな時間を過ごしていくことを楽しみにしてください。
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